恩田とき子人形展の楽しみ方
博物館に展示されている、恩田とき子さん(人形作家:迫町出身)の創作人形は、「ふる里への思い」と「女性の情念」を表現し、見る人にさまざまなメッセージを伝えています。
写真の作品は、江戸時代のおなつ・清十郎の悲恋が題材となっており、愛する清十郎が処刑され、恋しさのあまり狂乱し、さまよう「おなつ」の姿を表現しています。
恩田さんの作品集『野すみれ』では、そのおなつと戦争で大事な人を失った女性たちを重ね合わせて作ったことが分かります。
女性が苦難に耐えて懸命に生きた姿と、懐かしい時代を思い起こし、人形からのメッセージを感じ取りながら鑑賞してみませんか。