【東和町エリア】不老仙館

不老仙館は、狼河原(おいのがわら)村(現米川地区)に嘉永5年(1852)、伊達家十三代慶邦氏が北部巡視時の宿泊用に建築したものと伝えられています。
その建物を明治39年、佐藤家三代新助氏が凶作による米谷住民の救済事業として買い受け、3年間の歳月をかけて現在地に移築しました。床面積は330平方メートル、部屋は1階が8室、2階が4室あり、1階には武者隠しもあります。長く佐藤家別荘として使用されていましたが、昭和56年に東和町へ寄贈され、現在は民俗資料館として一般に公開しています。
最初に建てられた狼河原(おいのがわら)村は、「おいぬがわら」とも呼ばれていました。これは語呂が合うことと、年を取らないという縁起をかついだもので、不老仙館の名前はその「おいぬ」を「不老」に当てて付けられました。
館内には、著名人の書画や骨董品などが約50点展示されているほか、日本庭園には茶室や阿部みどり女の句碑などもあります。コンサートや茶会なども年に数回催され、市内外から多くの人が訪れています。
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