更新日:2025年4月15日
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ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。
子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんや尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
平成25年から令和3年まで個別の接種勧奨が差控えられていたことから、これにより接種機会を逃した方に対して、従来の定期接種の対象年齢を超えて接種を行う「キャッチアップ接種」が令和4年度から令和6年度まで行われました。
しかし、令和6年夏ごろからワクチンの需要が大幅に増加したことに伴い、接種を希望する方が機会を逃さないようにする観点から、キャッチアップ接種期間中に接種を開始した方は、期間終了後も公費で3回の接種を完了できることとなりました。
登米市内に住所がある平成9年度から平成20年度生まれの女性で、令和4年4月1日から令和7年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方
令和8年3月31日まで
登米市内に住所がある、小学6年生から高校1年生相当年齢の女性
ワクチンの種類 | 標準的な接種期間 | 定期接種として接種できる期間 |
---|---|---|
2価ワクチン(サーバリックス) | 1回目の接種後、1か月の間隔をおいて2回目を接種し、1回目の接種から6か月の間隔をおいて3回目を接種します。 | 1回目の接種後、1か月以上の間隔をおいて2回目を接種し、1回目の接種から5か月以上、かつ、2回目の接種から2か月半以上の間隔をおいて3回目を接種します。 |
4価ワクチン(ガーダシル) | 1回目の接種後、2か月の間隔をおいて2回目を接種し、1回目の接種から6か月の間隔をおいて3回目を接種します。 | 1回目の接種後、1か月以上の間隔をおいて2回目を接種し、2回目の接種から3か月以上の間隔をおいて3回目を接種します。 |
9価ワクチン(シルガード9) |
1回目の接種後、2か月の間隔をおいて2回目を接種し、1回目の接種から6か月の間隔をおいて3回目を接種します。 【2回接種とする場合】 12歳となる年度の属する日の初日から15歳の誕生日の前日までの間に1回目を接種し、1回目の接種から6か月以上の間隔を置いて2回目を接種します。 |
1回目の接種後、1か月以上の間隔をおいて2回目を接種し、2回目の接種から3か月以上の間隔をおいて3回目を接種します。 【2回接種とする場合】 12歳となる年度の属する日の初日から15歳の誕生日の前日までの間に1回目を接種し、1回目の接種から5か月以上の間隔をおいて2回目を接種します。 |
※原則、同じ種類のワクチンで接種を完了します。途中でワクチンの種類を変更する場合は医師とご相談ください。
対象者が期間内に接種する場合の費用は市が全額負担します。
事前に医療機関に予約をしてから予防接種を受けましょう。市外の医療機関で接種する場合は事前にご相談ください。
ヒトパピローマウイルス感染症防接種登米市協力医療機関一覧(PDF:57KB)
※13歳以上18歳未満の方が予防接種を受ける際に保護者が同伴できない場合でも、保護者の同意が確認されれば予防接種が受けられます。(予診票裏面の同意書に保護者が署名してください。)
※13歳未満の方が予防接種を受ける際に保護者が同伴できない場合は、「委任状(PDF:47KB)」が必要となります。
ヒトパピローマウイルスには200種類以上の遺伝子型があり、その中のHPV16型、18型が子宮頸がんの原因の50~70%を占めるとされています。ヒトパピローマウイルスに感染すると、多くの場合ウイルスは自然に検出されなくなりますが、一部が数年~数十年かけて前がん病変(がんになる手前)の状態を経て子宮頸がんを発症します。国内では、年間約1万人以上が発症し、年間約3,000人が死亡すると推定されています。
また、若い年齢層で発症する割合が比較的高いがんで、20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、年間約1,000人います。
ワクチンでHPV感染を防ぐとともに、ワクチンで防げないHPV感染もあるため定期的に子宮頸がん検診を受診することが大切です。
現在、国内で定期接種として使用できるワクチンは、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類です。
発生頻度 | 2価ワクチン | 4価ワクチン | 9価ワクチン |
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50%以上 | 注射部位の痛み・赤み・腫れ、疲労 | 注射部位の痛み | 注射部位の痛み |
10~50%未満 | 痒み、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など | 注射部位の赤み・腫れ | 注射部位の赤み・腫れ、頭痛 |
1~10%未満 | じんま疹、めまい、発熱など | 注射部位の痒み、頭痛、発熱など | 注射部位の痒み・内出血、発熱、疲労、めまい、悪心、下痢など |
1%未満 | 注射部位の知覚異常、しびれ感、全身の脱力 | 注射部位の硬結・出血・不快感、倦怠感、下痢、腹痛、手足の痛み、筋骨格硬直など | 注射部位の出血・血腫・硬結、嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感など |
頻度不明 | 手足の痛み、失神、リンパ節症など | 失神、嘔吐、筋肉痛、関節痛、疲労など | 失神、リンパ節症、手足の痛み、感覚鈍麻、悪寒など |
ワクチンの有効性及び安全性等について十分にご理解いただいた上で、接種について判断していただきますようお願いいたします。
なお、ワクチンの有効性及び安全性については、厚生労働省作成のリーフレットをご覧いただくとともに、相談窓口もご活用ください。
まずは、接種を受けた医師・かかりつけの医師にご相談ください。
また、各都道府県において、「ヒトパピーローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関(外部サイトへリンク)」を選定しています。
各都道府県において、衛生部局と教育部局の1箇所ずつ「ヒトパピーローマウイルス感染症の予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口(外部サイトへリンク)」を設置しています。
「感染症・予防接種相談窓口」では、HPVワクチンを含む、予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についての相談にお答えします。
電話番号:0120-995-956
受付時間:平日9時~17時(土曜、日曜、祝日、年末年始は除く)
※令和7年4月1日から電話番号が変わりました。
※行政に関するご意見、ご質問は受け付けておりません。
※この相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間業者により運営されています。
予防接種の副反応による健康被害は、極めて稀ですが、不可避的に生ずるものですので、接種に係る過失の有無にかかわらず、予防接種と健康被害との因果関係が認定された方を迅速に救済するものです。
詳しくは「予防接種健康被害救済制度について(外部サイトへリンク)」をご覧ください。
お問い合わせ
登米市市民生活部健康推進課
〒987-0446 登米市南方町新高石浦130番地
電話番号:0220-58-2116
ファクス番号:0220-58-3345
メールアドレス:kenkosuisin@city.tome.miyagi.jp