更新日:2023年7月14日
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令和6年の開催は、2月12日月曜日(建国記念の日の振替休日)です。
登米市東和町米川の五日町地区に古くから伝わる火伏せ行事で、毎年2月の初午の日に行われます。
地区の男だけが水かぶりの姿になり行事に参加できます。男たちは裸体の腰と肩にワラで作った「しめなわ」を巻き、「あたま」と「わっか」を頭から被り、足にわらじを履き、頭に火の神様の印であるかまどのすすを塗ります。この水かぶり装束を身につけ、男たちは火の神様に化身します。
水かぶりの一団は大慈寺の秋葉山大権現と諏訪森大慈寺跡に祈願した後、奇声を上げながら町に繰り出し、家々の前に用意された水を屋根にかけ、町中の火伏せをします。
人々は男たちが身につけた「しめなわ」のワラを抜き取り、自家の火伏せのお守りにします。
水かぶりの一団とは別に、鐘を鳴らす墨染僧衣のひょっとこ(火男)と天秤棒に手桶を担いだおかめが、家々を訪れご祝儀をいただきます。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産保護条約に基づき、人から人へと継承される芸能や儀式及び祭礼行事などを対象に登録されます。条約締約国からの提案書をユネスコの政府間委員会が設置する評価機関が事前審査し、政府間委員会に対して審査結果を勧告します。この勧告を踏まえ政府間委員会が登録の可否を決定します。日本からの登録は、「来訪神行事:仮面・仮装の神々」で22件です。
仮面や被り物、泥などをまとった「異形の姿」をした者が「来訪神」となり正月などの年の節目となる日に家々を訪れ、怠け者を戒めたり、家や人々に幸せや福をもたらしたりする行事で、各地域において受け継がれています。
全国の重要無形民俗文化財に指定されている10行事をグループ化して提案し、平成30年11月29日付けで登録が決定しました。
登録された来訪神行事
吉浜のスネカ(岩手県大船渡市)
米川の水かぶり(宮城県登米市)
男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市)
遊佐の小正月行事アマハゲ(山形県遊佐町)
能登のアマメハギ(石川県輪島市・能登町)
見島のカセドリ(佐賀県佐賀市)
甑島のトシドン(鹿児島県薩摩川内市)
薩摩硫黄島のメンドン(鹿児島県三島村)
悪石島のボゼ(鹿児島県十島村)
宮古島のパーントゥ(沖縄県宮古島市)
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