リハビリテーションとは

 リハビリテーションの語源はラテン語で、「re(再び)+habilis(適した)」、つまり「再び適した状態になること」「本来あるべき状態への回復」などの意味を持ちます。これは単なる機能回復ではなく、「人間らしく生きる権利の回復」や「自分らしく生きること」が重要であることを意味し、その人がその地域でその人らしく活き活きと過ごしていけるために行われる全ての活動をリハビリテーションと呼びます。病気や怪我などによって生じた心身の状態を治すだけでなく、障がいそのものが障がいと感じることのない生活を送ることができるよう、環境を整備・支援していくことが重要であると考えられています。残された能力を最大限に引き出し「その人らしい人生」を送られるようになることが大切であり、また、その後の能力が低下することのないよう、日常に運動を取り入れることで予防に努めることも重要なリハビリテーションのひとつであると考えられています。

人員体制

リハビリテーション室長:松本 宏(医師:院長 兼 医療局長)
理学療法士長:小寺 光彦(理学療法士:士長 兼 医療局経営管理部技術参事)
理学療法士:14名
作業療法士:10名
言語聴覚士:4名
業務補助 :1名
2021年4月1日現在

認定資格

●3学会合同呼吸療法認定士:1名
●医療リンパドレナージセラピスト:2名
●回復期セラピストマネジャー:1名

理学療法士の役割

 理学療法士が行う理学療法は、身体に障がいのある方に対して、基本的動作(寝返り・起き上がり・座位・立ち上がり・立位保持・歩行)能力の回復を図るために、治療体操その他の運動(運動療法)、電気療法・マッサージ・温熱等の物理的手段(物理療法)によって治療を行います。障がいが残ったときには、基本的動作や日常生活を改善するための指導、そして社会生活を送る上で不利な要素を少なくするため、福祉用具の選定や住宅改修・環境調整、在宅ケア等も行われます。近年では、生活習慣病の予防、コントロール、障害の予防も理学療法の対象となっています。

作業療法士の役割

 身体や精神に障がいのある方が主体的な動作を獲得するために様々な職種が関わりますが、作業療法士が行う作業療法は、その人の生活にとって意味のある作業や活動を使ってリハビリを行います。作業療法士の『作業』とは、人が生活するすべての事、365日24時間の生活行為の事で、毎日の生活の中にあります。食事や排泄、更衣等の日常生活だけではなく、仕事や余暇活動も含まれます。
患者さんが必要とする退院後の生活をできるだけイメージしながら、退院後の生活を安心して過ごせるよう様々な支援を行います。

言語聴覚士の役割

 言語聴覚士が行う言語聴覚療法は、病気や事故によりコミュニケーション能力や嚥下(飲み込み)機能、高次脳機能(記憶力や注意力など)に障がいをもった方々に対して、コミュニケーションがスムーズになる、安全に楽しく食べることが出来る事を目標に、検査、訓練、指導、その他の援助を行います。コミュニケーション障がいには、「相手が話す言葉の意味がわからない」「言いたいことはわかるのに言葉を思い出せない」「言葉を言い誤る」「文字が読めない」「書いてある内容が理解できない」「字を思い出せない・書けない」などの症状を呈する失語症と、舌や顔面などの麻痺により発声や発音が難しくなる構音障害があります。また「物事に集中できない」「記憶する事が難しい」「計画立てて行動することが難しい」「一方の空間に対しての注意が不足する」などの高次脳機能障害もコミュニケーションの支障となります。このような症状を呈した方々に対して、個別に検査・訓練を実施しております。

摂食機能療法

嚥下(飲み込み)に問題がある方に対して、安全に楽しく食べることを目標に、口や首の体操、呼吸・発声練習、咳払いの練習、食事内容や食事姿勢調整等を行います。また必要時には医師による嚥下内視鏡検査(VE)を実施しております。客観的に飲み込みの状態を把握することができますので、安全で有効な訓練ができ、病棟スタッフやご家族への情報提供・指導にも役立っています。

当院リハビリテーション室の役割

一般病棟入院患者さんのリハビリ

脳血管疾患、整形疾患、呼吸器疾患、内科疾患、外科術後など、様々な疾患、障がいをお持ちの患者さんに対し幅広いリハビリテーションを展開しています。
その人の障がい像を的確に評価し、在宅復帰、転院、転科がスムーズにいくよう支援していきます。

回復期リハビリテーション病棟入院患者さんのリハビリ

急性期の治療を終えてリハビリに専念するための病棟で、自宅復帰を視野に365日の集中的なリハビリを実施します。
状態に合わせて家屋調査や装具作成なども積極的に行っています。
多職種で一人の患者さんを支え、急性期治療と在宅復帰の架け橋としての役割があります。
 ⇒回復期リハビリテーション病棟

地域包括ケア病床入院患者さんのリハビリ

急性期治療を終えて、退院の目途がついた患者さんに対して家族指導や仕上げのリハビリを実施していきます。

外来患者さんのリハビリ

自宅退院してもまだ機能的、能力的に不安がある場合は外来リハビリを実施してきます。一定の期間実施し、状態に合わせて介護保険によるデイケア、デイサービス、訪問リハビリテーションなどにつなげていきます。
外来リハビリテーション開始までの流れはこちらをご覧ください。
 ⇒外来リハビリテーションの流れ(PDFファイル 56KB)

地域活動

登米市民を対象に介護予防講座や相談会などを実施しています。
医療職向けの講習会なども随時行っています。
登米市には『登米リハビリテーション専門職健康づくり応援団 To me Re:(トメリ)』という自主活動グループがあり、当院リハビリテーション室は事務局を担当しています。
官民一体となり、これまで、とめ元気ぷらす体操の動画作成、和話輪推進研修会講師、食生活改善推進員協議会研修会講師、地域ネットワーク構築会議の参加、各町のミニデイサービス参加など登米市民の皆さんの健康づくりを応援してきました。


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