当院は地域の中核病院として、患者さんを中心とした医療を実践し、地域の皆さんが安心して健康に暮らせることを第一に考え診療を行っております。
登米市は医療過疎、少子高齢化という問題を長年抱えてきました。特に医師不足、医師の高齢化は全国平均を大きく下回っており、最も解決すべき重要な課題でした。それに対して市や県は、医学生への奨学金制度を設け医師の育成に努めてきました。その医学生たちは医師となって各地の病院で研鑽を積んだのちに専門医となり、数年前から当院で働き始めております。今後もこの制度を利用した医師たちが勤務する予定となっており、医師の確保に役立っています。また基幹型臨床研修病院として初期研修医の受け入れも行っています。この研修医たちは「地域に根ざし、全人的な治療ができる医者になりたい」という志をもって、敢えて大病院ではなく当院での研修を志望してきました。彼らが研修を終え立派な医師となって、将来的にはまた当院で働いてくれるよう、大切に指導しているところです。まだまだ診察中は不慣れなところがありますが、市民の皆さんには温かく見守っていただければ幸いです。
一方で少子高齢化、人口減少は全国的な問題であり、なかなか解決の糸口が見つからないのが現状です。そこで問題になるのが、将来の生活の場の提供です。いつまでも元気に自宅で暮らせることが目標ですが、年齢に伴う体力の衰えや病気、老老介護などで入院や施設入所が必要となる方もおります。そこで官民が一体となって、治療と生活の場を連携させながら地域全体で患者さんを見守る地域包括ケアシステムを構築しています。その中で当院は多職種と連携をとり、地域の医療機関や介護施設とのネットワークを使いながら一人ひとりのニーズに合わせた医療サービスを提供しています。またナースプラクティショナー(許可範囲内での診察・治療の資格を持った看護師)を施設や訪問看護に派遣し、早期発見、早期治療に繋げる取り組みも試みています。今後は、デジタル技術を利用した施設間の情報共有、遠隔診療や業務の効率化といったものにも取り組んでいく必要があると考えています。これには財源やセキュリティーの問題など解決すべき問題がありますが、優先課題の一つとして捉えているところです。
また人材や設備の確保、財政の効率化などを図るため、市立3病院間で機能を分担しています。当院は急性期治療に特化し、慢性期の治療は米谷病院と豊里病院が担いますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。
これからも地域に密着した医療の提供、環境整備や教育に尽力してまいりますので、宜しくお願いいたします。
院長 髙橋 雄大
施設名 | 登米市立登米市民病院 |
---|---|
所在地 |
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字下田中25番地 TEL&FAX 0220-22-5511(代表) |
開設者 | 登米市長 熊谷 盛廣 |
病院事業管理者 | 登米市病院事業管理者 松本 宏 |
院長 | 院長 髙橋 雄大 |
建物構造 |
鉄骨鉄筋コンクリート造 地下1階地上6階建 鉄筋コンクリート造6階建 |
規模 |
敷地面積16,992m2 建築面積 4,117m2 延床面積17,587m2 |
駐車場台数 | 306台 |
交通機関情報 |
●JR東北本線 瀬峰駅より車で約20分 ●東北自動車道 築館I.Cより車で30分 ●三陸縦貫自動車道 登米I.Cより車で15分 ●JR東北新幹線 くりこま高原駅より車で30分 ●JR仙台駅前(さくらの仙台店前)乗り場より高速バスで95分 (登米市役所より徒歩10分) |
診療科 | 内科 消化器内科 小児科 外科 乳腺外科 整形外科 皮膚科 眼科 泌尿器科 産婦人科 耳鼻咽喉科 放射線科 リハビリテーション科 麻酔科 人工透析内科 |
---|---|
稼働病床数 | 一般病床 168床 回復期リハビリ病床 30床 (開設許可病床数 198床) |
看護体制 | 一般病棟 10対1看護 |
外来診療日 | 月曜日~金曜日(祝祭日、年末年始12月29日~1月3日は除く)科によって診療曜日、時間が異なりますので、外来医師担当表をご覧ください。 |
主な指定・告示等 | 保健医療機関 労災保険指定医療機関 生活保護法指定医療機関 指定自立支援医療機関(精神通院医療) 指定自立支援医療機関(更生医療) 結核指定医療機関 被爆者一般疾患医療機関 救急告示病院 災害拠点病院 臨床研修指定病院 肝疾患に関する専門医療機関 |
学会認定等 |
日本内科学会認定医制度教育関連病院 日本外科学会外科専門医制度修練施設 日本整形外科学会専門医研修施設 マンモグラフィ(乳房エックス線写真)検診認定施設 日本病院総合診療医学会認定施設 一般社団法人日本病院会病院総合医育成プログラム認定 地域総合診療専門研修プログラム認定施設 |
連携認定施設 |
東北大学病院地域医療連携施設 宮城県こども病院地域医療連携登録医療機関 |
主な医療機器 |
MRIシステム CT装置 乳房X線システム |
昭和25年8月 | 宮城県厚生連佐沼病院開院45床 |
---|---|
昭和27年4月 | 病床数75床に増床 |
昭和29年3月 |
迫町外3町組合立伝染病床20床併設 結核病床20床新設 |
昭和30年11月 |
宮城県厚生連より迫町に委譲 「公立佐沼病院」と改称 |
昭和42年1月 | 管理棟及び病棟増改築竣工、病床数を180床に増床 |
昭和49年3月 | 救急告示病院指定 |
昭和50年5月 | 増改築竣工、病床数を205床に増床 |
昭和54年5月 | 伝染病床20床を廃止 |
昭和60年1月 | 結核病床20床を廃止、一般病床225床に増床 |
昭和61年3月 | 病床数を245床に増床 |
昭和61年7月 | 「公立佐沼総合病院」と改称 |
平成6年12月 | 本館建築工事竣工 |
平成7年9月 | 南館改修工事竣工 |
平成7年10月 | 病床数を300床に増床 |
平成9年3月 | 災害拠点病院指定 |
平成10年10月 | MRI棟竣工 |
平成17年4月 | 登米市合併により「登米市立佐沼病院」と改称 |
平成22年2月 | 南館耐震補強工事施工 |
平成23年4月 | 「登米市立登米市民病院」と改称 |
平成23年5月 |
許可病床数258床に減床 南館耐震補強工事竣工 |
平成23年6月 | 一般病床30床を回復期リハビリテーション病棟に改床 |
平成25年7月 | 救急外来棟・地域医療連携センター竣工 |
平成26年4月 | 一般病床2床を陰圧室に改床 |
平成28年8月 | 一般病床29床を地域包括ケア病棟に改床 |
令和元年12月 | 許可病床数を198床に減床 |
令和2年6月 | よねやま診療所で行っていた人工透析機能を移転し、人工透析内科を設置 |