挨拶

当院は「患者さん本位の医療を実践し、地域のみなさまに信頼され、支持される病院」を基本理念とし、登米地域の中核病院として急性期医療を提供しています。市内には他に米谷病院と豊里病院の2つの市立病院がありますが、この2病院には回復期・慢性期を担ってもらっており、市民が安心して生活できるよう地域全体で医療ネットワークを構築しています。
 現在、地域に求められている医師は、様々な疾患の初期診療を行い適切な専門的治療に繋げられ、緊急時の対応もできる医師です。また慢性疾患では1人1人の生活に根ざした中長期的な安定した医療を提供するために、多職種との連携や介護・福祉サービスとの協力も必要となります。この様な地域の特性は、まさに初期研修医が学ぶべき医療と考えられます。 
 当院はCommon diseaseが多いため、研修で修練すべき症例を数多く経験することが出来ます。また専門科を細分化していないため、常に幅広い分野の疾患を担当することになります。医師として成長するためには、ある程度責任ある立場で診療にあたることも重要だと考えていますので、できるだけ早い段階から担当患者を割り当て、入院から退院までをしっかり診てもらい、日常外来では退院後のフォローや慢性疾患の治療にもあたってもらいます。研修医は少ないため1人当たりの経験症例数は大病院に引けをとりませんし、手技においてはより多く経験できることがメリットだと考えています。
 患者さんや家族に寄り添った人間味あふれる医師を目指している方、やる気に満ちあふれた研修医を募集しています。興味のある方は、是非見学にいらして下さい。

              登米市立登米市民病院 髙橋 雄大

研修プログラム

研修開始時期及び期間

令和6年度プログラム:令和6年4月1日~令和8年3月31日

登米市民病院 臨床研修プログラム

プログラム責任者 髙橋 雄大

【臨床研修の目標の概要】
研修の理念に基づき、患者様を全人的にとらえる力を身につける。また、医師としての基本的な知識・技術・態度を修得するとともに、物事を客観的にとらえる技量を身につけ、問題対応能力を養う。更に、チーム医療の実践を図りながら、安全管理や院内感染についても理解し、生命倫理に基づいて適切に行動できる医師を目標とする。

【プログラムの特色】
研修プログラムは、1年次、2年次を通じて概ね次のとおり実施します。

〇1年次は、内科27週,外科9週、小児科4週,産婦人科4週、2年次には精神科4週、救急12週、総合診療医としての地域医療を16週研修します。
特に、高齢者の人口割合が増加し、人口の偏在が深刻になると思われる今後に向けて、総合診療医としての資質や地域医療を考える医療の視点は重要であり、協力型病院・協力施設を含めて地域医療を充実させ、積極的な研修が出来るようにしています。残りは自由選択の期間となりますが、1~2年次を通じて52週以上は当院で研修を行う必要があるため、実際の研修状況に応じて必要期間当院の診療科での研修を選択します。

〇内科(27週)、外科(9週)は、原則として当院で研修を実施し、それぞれの期間中並行研修により一般外来も実施します。

〇小児科(4週)は、東北大学病院、東北医科薬科大学病院、大崎市民病院、気仙沼市立病院の中から選択して研修します。

〇産婦人科(4週)は、東北大学病院、東北医科薬科大学病院、石巻赤十字病院、大崎市民病院、仙台医療センターの中から選択して研修します。

〇精神科(4週)は、東北大学病院、東北医科薬科大学病院、仙台医療センター、宮城県立精神医療センターの中から選択して研修します。

〇救急(12週)は、当院、東北大学病院、東北医科薬科大学病院、仙台医療センター、石巻赤十字病院、大崎市民病院の中から選択して研修しますが、救急研修の中で麻酔科の研修を希望する場合は、4週を上限として東北大学病院、東北医科薬科大学病院、仙台医療センター、石巻赤十字病院、大崎市民病院の中から選択して研修を実施します。この場合には、気管挿管を含む気道管理及び呼吸管理、急性期の輸血・輸血療法、並びに血行動態管理法についての研修を含むこととします。また、救急以外の研修期間中に実施する救急日当直研修30回を4週分相当に換算することもできます。

〇地域医療(16週)は、当院のほか豊里病院、米谷病院、上沼診療所等と連携して回復期病棟、慢性期病棟、在宅医療の研修を実施し、並行研修で一般外来も実施します。

〇自由選択は、当院及び協力型病院・協力施設の診療科等を選択することができます。保健・医療行政は登米保健所で1~2日間実施します。
期間は柔軟に設定でき、全ての期間を一つの科で選択することも、関連施設を含め多数科をローテートすることも可能で、研修者の希望に添います。なお、協力施設での研修は最大12週とします。(内科、外科、小児科、産婦人科、精神科、救急科、麻酔科、整形外科、保健・医療行政他)
〇入職後、最初の1週間はオリエンテーションを実施します。
〇剖検は仙台医療センターで行い、CPCは病理指導医の指導のもと当院で実施します。

〇到達目標に未達成がある場合は、到達目標達成のために必要な診療科を割り当てることがあります。


一般外来:並行研修を行う科に一般と表示
自由選択:登米市民病院、協力型臨床研修病院(7病院)、臨床研修協力施設(7施設)から選択可能
※上記の例は一例であり、研修順序は各研修医により異なります。自分のキャリアプランに合わせた様々なローテートが可能です。

臨床研修病院年次報告

研修医の処遇

身  分 会計年度任用職員
給  与 1年次  567, 400円(月額)
2年次  663, 100円(月額)
※賞与含む
手当:通勤手当、時間外勤務手当、日当直手当有
勤務時間 8:30~17:15 ※当直勤務 2~4回程度/月
休  暇 有給休暇(1年次10日、2年次11日)
その他(夏期休暇等4日・年末年始・特別休暇)
宿  舎 あり(アパート借上げ制度あり)
研修医室 あり 南館2階1室(仮眠室(南館2階:1室))
社会保険等 地方公務員共済制度・厚生年金・労災保険・雇用保険
(2年次より地方公務員災害補償制度適用・共済年金)
健康管理 健康診断 年1回
医師賠償保険 病院において加入(個人加入は任意)
外部研修活動 学会、研究会等への参加(参加費用支給)

令和6年度初期臨床研修医二次募集のお知らせ ※終了しました。

令和6年度 初期臨床研修医募集要項(二次募集)
臨床研修医募集パンフレット(PDF)

募集人数 1名 ※終了しました。
応募資格 令和6年3月卒業見込みで医師国家試験受験予定者
または、医師国家試験合格者で、臨床研修未実施者
研修期間 研修期間は2年間(令和6年4月から令和8年3月まで)とする。
申込手続 (1)申込期限:定員に達するまで
      (令和5年12月31日最終)
(2)提出書類
 ・採用選考申込書
 ・履歴書(写真貼付)
 ・健康診断書(学校保健法に基づき、出身大学で実施された健康診断による診断書でも可)
 ・卒業(見込み)証明書
  • お問い合わせ・資料請求先
〒987-0511
宮城県登米市迫町佐沼字下田中25
登米市立登米市民病院事務局管理課庶務係
TEL:0220-44-4795
E-mail:iryoshimin-kanri@city.tome.miyagi.jp
URL:https://www.city.tome.miyagi.jp/iryou/tomehp/
募集・選考 (1)選考方法
   面接
   ※病院見学をしていただきます。(面接試験当日)
(2)募集及び選考の時期
   募集:令和5年12月31日まで
   ※ただし、定員に達した時点で終了とさせていただきます。
   選考:随時
(3)採用決定
   選考後、本人へ連絡いたします。


研修医の声

佐藤 圭祐 先生から

 私は登米市民病院で3か月間救急科として研修させていただきました。この病院には救急科はなく受診時から患者が各科に振り分けられてくるため、どんな研修になるのか想像もつきませんでした。しかし実際に研修が始まると科の枠に囚われず、様々な症例や手技を経験することができました。登米市の殆どの症例がこの病院に集まるため、一般的な内科的な症例から、緊急手術を要する症例、交通外傷や動物咬傷といった幅広い症例を学ぶことができます。また地域の特徴として高齢者が非常に多く、CPA状態の患者も頻繁に搬送されてくるため、初期対応から家族の対応、検案などこれまでにない経験をすることができました。基本的に外科の先生にご指導いただきながら働いていましたが、内科の先生方にも声をかけて頂き、気管挿管から中心静脈カテーテル、胸腔穿刺など多くの手技を経験しました。大学病院のような規模の大きい病院や研修医の数が多い病院では、このような科の垣根を超えて症例や手技を経験することは中々できず、この病院の最大の魅力だと思います。救急当直では指導医と2人体制で入り、日中同様軽症から重症まで幅広い症例をファーストタッチから対応します。診るべきポイントや、画像の読影など細かく丁寧に指導を受けられる環境が整っています。また医師の数があまり多くはなく殆どの先生と顔見知りになるため、各科へのコンサルトがしやすいという魅力もあります。
 生活面では家具付きのアパートを用意して頂き、冬も気温こそ下がりますが雪は少なく、食事も美味しいため非常に過ごしやすい環境でした。病院の近くには白鳥の群れが多数いる川が流れており、爽やかな気分でランニングすることができます。
 このような研修医にとってやりがいのある環境で働かせて頂き、3ヶ月間という短い期間ではありましたが日々成長を実感でき、充実した研修生活を送ることができました。
 研修医の募集が始まったばかりで不安な事も多いと思いますが、研修医が少ない病院ならではの魅力も数多くあり、スタッフも親しみやすく優しい方ばかりなので、皆さんも是非登米市民病院で研修してみてはいかがでしょうか。
                                    

病院見学について

当院では、医学生の皆さんの病院見学を実施しております。
医学生の皆様が研修病院を選択するにあたり、ぜひ当院にお越しいただき、病院内の雰囲気や指導医と交流しながら学んではいかがでしょうか。
※新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては、受け入れを見合わせることがありますので、ご理解願います。

対象者

医学生(全学年対象)、既卒者

見学可能科

内科・外科等

お申込み方法

随時、受付しております。お問い合わせは下記までお願いします。(土・日・祝日を除きます。)
※見学ご希望日の2週間前までにお申込みいただくようお願いします。

〒987ー0511
宮城県登米市迫町佐沼字下田中25
登米市立登米市民病院事務局管理課庶務係
TEL:0220ー44ー4795
E-mail:iryoshimin-kanri@city.tome.miyagi.jp

見学前

・新型コロナウイルス感染症の濃厚接触者と認定されなくても、身近な方に感染者が発生した場合、あるいは感染者と接触した可能性がある場合は必ず申し出てください。(状況を聴取の上、見学の可否を判断します。)
・見学の2週間前から前日までの間、各自体調チェックを行い、異常がある場合は担当者に相談してください。
※体調チェック 起床時の体温測定、感染症を疑う症状(体温37.5℃以上、倦怠感、咳、咽頭痛、鼻汁、筋肉痛、関節痛、悪心・嘔吐、下痢)等の有無。

見学当日

・来院時、当院担当者が体温を測定する等、当日の体調を確認します。
・見学中はマスクの装備を必須とします。
・見学中に体調不良を感じた場合は、速やかに申し出てください。

持ち物

・学生証
・白衣(貸出することもできますので、希望される際は前日までに申し出ください。)
・印鑑(認印)

見学後

・見学から2週間以内に新型コロナウイルス感染症疑いになった場合は速やかに担当者にご連絡ください。また、2週間後まで同感染症疑いにならなかった場合も、その旨をメール等にてご連絡ください。

その他

・交通費等については、見学申し込みの際にご相談ください。

病院見学の声

病院見学の声①

 外科では朝回診から始まりその後2件の手術に入らせていただきました。麻酔科医ではなく外科の先生が全身麻酔をかけることに驚きましたが、他科をローテート中の研修医の先生が上級医のサポートで挿管するので手技を習得するには良い環境だと感じました。一番強く感じたことは、研修医は『お客様』ではなく戦力として扱われていることでした。研修医の先生は忙しそうではありましたがコメディカルの方々にも頼りにされており、充実した研修ができているとおっしゃっていました。医学生の私も手術では先生方の指導の下、学生のできる範囲でのお手伝いをさせていただきました。1日だけでしたが、外科の見学は登米市民病院を知るとても良い機会になりました。


病院見学の声②

 私が様々な病院を見学する中で登米市民病院で印象に残ったのは病院の職員の方々の熱心さです。事務の方や関わらせて頂いた先生方全員から初期研修をより良いものにしようという気持ちを感じました。施設や立地が優れた病院はあると思いますが、病院スタッフと初期研修医が一団となって医療を行える病院は少ないと思います。
 また北上川に面し古くから発展してきた登米市は、自然豊かであるだけでなく明治期の洋風建築も楽しめる町です。アウトドアや街の散策など、休日を楽しく過ご せる場所は多くあります。
 外からでは熱意や町の雰囲気を感じ取ることは難しいと思うので、一度登米市民病院を見学してみてはいかがでしょうか。



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