更新日:2023年3月20日
ここから本文です。
平成23年11月9日
登米市議会議長 田口政信 様
登米市議会基本条例策定委員会委員長及川昌憲
登米市議会基本条例(案)について(提言)
登米市議会は、日々進展する時代の変革に的確に向き合い、議会の使命を果たすべく、平成21年6月登米市議会改革調査特別委員会が設置された。地方制度調査会から内閣総理大臣に出された「今後の基礎自治体及び監査・議会制度のあり方に関する答申」に即し、
の項目毎に調査検討を行い、平成21年8月10日の委員会で一定の結論が出た。それを受け、本市議会はこれらをしっかり取り組むため、議会基本条例を策定することとなり、平成22年11月、市民や学識経験者、議員で構成する議会基本条例策定委員会を立ち上げ、5回に及ぶ活発な審議を行った。前文から始まり、第1章総則から第11章最高規範性及び見直し手続きまで25条にわたる登米市議会基本条例(案)を作成したところであります。
これまでの地方分権は、地方の裁量を増やすことにより、できるだけ自分達で地域をつくる方向で取り組み、どの地域も平等に行政を行う地方分権、地方自治でありました。これからは地域戦略をつくり、各々が地域独自のものを練り上げ、どこにも負けない自分の地域をつくるという地方自治の段階へ向かっています。
この様な時代の中で、地方議会の本質と今日的行動のあるべき姿を明確にし、持続可能な自立した登米市づくりを強力に推進することが重要であります。
平成18年、北海道栗山町議会が議会基本条例を制定して以降、これを契機とする議会改革の機運が全国的に高まり、現在168議会が議会基本条例を制定しています(平成23年3月現在)。議会は多様な住民意見を反映しつつ、政策の専門的レベルにも対応する代表機関としての議会をつくっていこうとする議会改革が展開されています。
議会の本質は「討論の場」であります。議会は予算や条例をはじめとする、自治体の枢要な決定権を持っています。議会がより良い決定を導き出すためにも、決定に先立って論点・争点を多様に引き出すために「討論の場」が重要になります。課題発見→政策立案→政策決定→政策執行→政策評価、そして課題発見という政策循環に着目すれば、どの局面でも論点・争点を提起できるのが議会であります。したがって、市民、首長、議員において、どのような討論の場と方法を設計し、実行するかが、議会改革の中心と考えます。これを中心に、議会運営の基本ルールを条例化したのが議会基本条例です。市民の中に飛び込み、寄せられた意見、要望に対して積極的に政策化に取り組むことにより、議会のおかげでいい政策ができた、市政が良くなったと、住民から実感を持っていただける、市民の政府としての登米市になるよう願うものです。
この議会基本条例が制定され、実践されることにより、市民から高い評価を得る登米市議会になることを期待し、提言いたします。
会議等 | 年月日 | 検討事項 | 備考 |
---|---|---|---|
第1回基本条例策定委員会 | 平成22年11月17日 |
1.報告
2.協議
|
|
第2回基本条例策定委員会 | 平成22年11月29日 |
1.協議
|
|
第3回基本条例策定委員会 | 平成22年12月20日 |
1.協議
|
|
第4回基本条例策定委員会 | 平成23年8月8日 |
1.協議
|
|
第5回基本条例策定委員会 | 平成23年9月5日 |
1.協議
|
開催日 | 開催内容 |
---|---|
平成22年10月25日 平成22年10月28日 平成22年11月02日 平成22年12月28日 |
議会改革調査特別委員会がこれからの議会のあり方など38項目について調査検討してきた結果や他市町議会の基本条例を参考に基本条例素案を作成した。 |
開催日 | 開催内容 |
---|---|
平成23年1月18日 平成23年1月20日 平成23年1月21日 |
市民との意見交換会を3日間、市内9カ所で開催し、市民238名の参加がありました。 |
平成23年1月26日 | 「市民とともに歩む議会」をテーマに、市民の皆さんとともに、討論会を通して、望ましい市民、行政、議会の役割を共に考え、開かれた議会、市民から信頼される議会を目指し、討論を行いました。市民、議員130名の参加がありました。 |
開催日 | 開催内容 |
---|---|
平成23年1月7日 ~ 平成23年2月7日 |
条例案に対する市民皆様のご意見を募集しました。3名の方から44件の意見をいただきました。 |
お問い合わせ