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更新日:2023年2月16日

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【第15回】小学6年生部門優秀賞2

新田小学校/フューチャー・ザ・グリーン「新田自然新聞」

新田自然新聞

ラムサールと伊豆沼

〈ラムサール条約とは〉

ラムサール条約とは、1972年2月2日にイランのラムサールという都市で開催された、湿地に関する条約、正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といい、採択の地にちなみラムサール条約と呼ばれています。

〈伊豆沼の歴史〉

伊豆沼は1985年に釧路湿地に次いで国内で2番目にラムサール条約湿地に指定されています。ラムサール条約湿地に指定された当時の伊豆沼は漁業などで沼を利用する人が多く、沼に生えている植物を刈り取って牛にあげたりかやぶき屋根に使っていました。

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伊豆沼の渡り鳥

今、伊豆沼には20万羽ほどの渡り鳥が来ています。1960年と比べると今の方が多く感じられます。1960年は2万~3万羽ほど、今は20万羽と増加しています。さらに、種類は250種類まで増えています。

その中には、希少な鳥もいます。例えば、セイタカギシです。足が長く、色は白黒で準絶滅危惧種です。他には、ミサゴ(準絶滅危惧種)などが飛来しています。

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マガンの危機

かつては、日本全国どこにでも生息していた鳥、マガン。戦後は開発の影響を受けて、生息できる地域はどんどん減っている。日本では1971年にマガンを天然記念物に指定するとともに、狩猟を禁止し、保護に転じた。

だが、1990年以降には、急激に増え、2010年には伊豆沼や蕪栗沼など、宮城北部で10万羽以上のガンが越冬している。

この爆発的な増え方は、「保護の結果」、というレベルを超えている。その理由の1つに、繁殖地での温暖化の影響があるのではと考えている。

次の事例は温暖化が関係する問題だ。

ツンドラというマガンの繁殖地は、温暖化の影響を受けて春先の雪解けが早くなると巣をたくさん作ることができ、ヒナもたくさん生まれる。また、食べ物となる草も増え、ヒナの生育を助けることになる。そのことで伊豆沼に来るガンも増えるのだ。

このようにガンが増えると、田んぼなどの農業被害も大きくなり、人との共生が難しくなる。

そこで、稲刈り後の田んぼに水を張って、沼のような環境を作る「ふゆみずたんぼ」という取り組みが進められている。

温暖化の問題は他の誰でもなく、わたし達の作り出した問題。これはわたし達1人1人の問題と受け止めて、行動で示していくことが必要だ。

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サンクチュアリについて

サンクチュアリは人と自然の「出会いの場」であり地の自然保護の拠点です。森や草原、水辺には、自然観路があり、その季節の野鳥をはじめとする自然と出会うことができます。ネイチャーセンターはレンジャーがいていろいろな話を聞けます。地域の自然のことがわかる展示も充実しています。次にサンクチュアリの設置と目的について日本野鳥の会では、1981年に北海道にウナイ湖サンクチュアリを設置しました。これを手始めに、当会自ら運営するサンクチュアリを2か所、地方自治から受託や指定管理者として6か所の施設を管理しています。サンクチュアリは、第一に野生鳥獣の生息地の保全を目的とした場所です。そして保全だけでなく、訪れた方がそこの自然を直接体験する場所でもあります。レンジャーと呼ばれる専門の職員がいて、保全のための調査、自然環境の管理、自然体験の手助けなどの活動を行っています。

鳥館での活動

サンクチュアリは、エリア内に留まらず周辺地域の保全にも目を向けています。また、タンチョウ、シマフクロウ、カンムリウミスズメなど希少種の保護とともに地域全体の生物多様の保全を進めています。そのために調査・研究活動・環境管理活動も行います。

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淡水魚館って何?​​​​​​

伊豆沼・内沼の生態系の中の「水」をテーマに、水鳥や水生動物を紹介しています。大型水槽を含む24個の水槽があり、淡水魚等の生きた姿が見られます。場所は、くんぺるの近くで料金は無料なので、気軽に見に行けます。沼や川にいるドジョウやフナなどの小さい魚もじっくり見ることができます。ぜひ行ってみてください‼

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未来への提案

☆沼や川をもっときれいに明るくすることで、たくさんの人に来てほしい。そのために、ごみ拾いなどのボランティア、沼のどろ取りをしたい。

☆いつまでも自然豊かな伊豆沼になってほしい

  • 鳥がたくさん来てほしい

飛来させるための取り組みは、沼の周りに植物を植えれば良いと思いました。沼の周りの植物が減っていて鳥も減少するようなので沼の周りの植物を増やすことによって鳥が増えると考えました。

  • 水質汚濁がなくなり、沼が綺麗になる

そのためには、ブラックバスの減少とかれたハスの葉を取り除くことをした方が良いと思いました。

  • 沼の生き物と人が共生できる環境になってほしい

ガンが来る田んぼなどが減っていると考えると、警戒されない環境を作ればいいと思いました。わたしの家にも田んぼがあるので、「分散化」を中心にする「ふゆみずたんぼ」を増やして、冬~春にかけて田んぼの近くを通る車やトラクターの通行を制限すればマガンが分散して農業被害が減ると考えました。

編集後記

・ラムサール条約に指定された当時の伊豆沼の状況などを知ることができました。

・今、飛来している鳥の数や、飛来しやすい条件を知れました。

・減っていると言われていた時もあったマガンが今増えていると知って驚きました。わたしにもできることはあるので取り組みたいです。

・サンクチュアリについて深く知れて、これが皆さんにも伝わってほしいです。

・鳥館の活動は、希少種や野鳥にとって良い活動ということが知れました。

・新田の自然について改めて考えらえる良い機会だと思いました。

お問い合わせ

登米市まちづくり推進部市民協働課

〒987-0511 登米市迫町佐沼字中江二丁目6番地1

電話番号:0220-22-2173

ファクス番号:0220-22-9164

メールアドレス:shiminkyodo@city.tome.miyagi.jp

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