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更新日:2023年3月16日

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【第14回】小学5年生部門優秀賞1

米川小学校/ホワイトホースグループ「伝統祭り新聞」

未来新聞-14

綱木大名行列とは?

皆さんは、登米市東和町綱木地区で行われている「大名行列」を知っていますか。

この大名行列は、毎年9月の第3日曜日に午前11時から行われます。綱木地区にある親和会館をスタートとして、米川診療所前までの約3kmを行列になって歩きます。八幡神社の神様のご利益を町に配ることを目的としています。

この行列は、ホラ貝と花火を合図に始まります、袴姿の露払いを先頭に騎馬先陣、道中奉行、鉠み箱や毛槍を持った奴、天狗と獅子、お神輿担ぎがいます。さらに子どもも参加する稚児行列も行われ、大名行列全体の様子は、歴史絵巻のようです。中でも、長さ3mを超える毛槍の投げ渡しをする「お取替え」は見どころと言われていて、大名行列の魅力の一つです。

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大名行列の歴史

綱木大名行列の始まりは、約460年前に遡ります。

1564年鳩岡主葛西都少輔が八幡神社を再建し、神輿や太鼓などを寄進したときから始められているという歴史があります。1864年には、登米町寺池にある八幡神社より行列の道具を譲り受け、神輿渡御の行列やこっふりを加えて、今の大名行列になりました。

この大名行列は、昭和46年に登米市無形文化財に指定されました。

大名行列保存会芳賀さんに聞いた‼

Q1.これからこの行事をどうしていきたいですか。

A1.大名行列をきっかけに、外国の方も参加されています。今後も多くの参加者に体験していただいて米川の人と交流し、米川の良さを知る機会となり、日本中の人に行列に加わって頂きたいと考えています。

Q2.続けていく上での課題は何ですか。

A2.少子高齢化による担い手不足があります。綱木地区は上と下に分けられているのですが、大名行列で使う道具は、上の人しか持てないとか、下の人しか担げないと決まっているものがあります。そのため、伝統を維持する難しさがあります。

抱える課題とは

芳賀さんのお話も合わせて、綱木大名行列の課題を考えてみました。考えられる課題は3つです。一つ目は高齢化、二つ目は田舎離れ、三つ目は知名度の低さです。

なぜこのように考えたのかというと、一つ目の高齢化は、若者が都市部に行って戻って来ないために住む人が減り、子どもが少なくなっているからです。二つ目の田舎離れも同様に、進学先や就職先が都市部に多いため、どうしても地元を離れなければならない人が多くいるからです。三つ目の知名度の低さは、テレビなどのメディアで大きく取り上げられることが少ないことと、大名行列を行っている場所まで行くのに、公共交通機関はバスしかなく、しかも本数が少ないことが理由です。

広めよう⇔つなげよう

まず、大名行列を多くの人に知ってもらうために、宣伝をします。また、来た人に楽しんでもらうために、グッズを作って販売したり、何かのキャラクターとコラボしたりするのもいいと思います。屋台を出したり、くじ引きなどもできるようにすると、もっとにぎやかになってたくさんの人が来てくれるのではないでしょうか。

次に、高齢化や田舎離れによる担い手不足を解決するには、住む人を増やすことです。その方法として、一つ目は、米川の魅力をPRするポスターを作って公共施設に貼ったり、インターネットで発信したりするといいと思います。二つ目は、住みたいと思った人を住まわせるために、空き家をリフォームすることです。お店やカフェ用にリフォームしてPRするのもいいと思います。三つ目は、登米市やその近くでできる仕事を紹介することです。働ける場所があることが分かれば、定住しやすくなると思うからです。リフォームした家にWi-Fiを設置すれば、リモートでの仕事もしやすくなっていいと思います。

未来新聞-14

まとめ

綱木の人たちが460年もの間受け継いできた「綱木の里大名行列」は、神のご利益を町へ配る大切な祭りだということが分かりました。「綱木の里大名行列」をずっと継承させていくことが大切だと思いました。

お問い合わせ

登米市まちづくり推進部市民協働課

〒987-0511 登米市迫町佐沼字中江二丁目6番地1

電話番号:0220-22-2173

ファクス番号:0220-22-9164

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