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更新日:2021年12月28日
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宮城県登米市は宮城県の北東部に位置し、市のほぼ中央を迫川、東側を雄大な北上川が貫流し、肥沃な登米耕土を形成しています。内陸性気候で降雪が少なく、東北地方でも大変穏やかな気候で、ラムサール条約指定登録湿地の伊豆沼・内沼には白鳥やガンなどの渡り鳥が訪れる「水の里」でもあります。
そして、登米市の農業産出額は317億円(平成26年度・市独自集計)にのぼり、東北を代表する食料供給地帯となっています。
登米市は平坦な穀倉地帯で古くから米づくりが盛んにおこなわれており、米づくりの副産物である稲わらやもみ殻を畜産に活用する“耕畜連携”の先進地でもあります。
また、和牛の産地としても知られており、仙台牛の生産については約4割が登米地域の牛です。養豚も盛んで県内一の産出額を誇ります。
園芸においては、キャベツ・きゅうりが国の指定産地の指定を受けているほか、にら、なす、にんにく、リンゴなども県内有数の産地として知られています。
米づくりの歴史は古く、藩政時代にさかのぼり、伊達藩が湿地帯の開墾を奨励し作付面積が拡大し、北上川や迫川の海運を利用し石巻港から江戸に多くの米を供給していました。江戸に米が登ることから「登米」という地域が残ったと言われ、他にも「米山」「米川」「米谷」など米に由来する地名が多く残っています。
現在では県内でも随一の米生産量を誇り、登米市産「ひとめぼれ」は、財団法人日本穀物検定協会の米の食味ランキングでは最高の「特A」を平成15年から平成27年まで連続で受賞し、平成29年産米も特A評価をいただいております。
環境保全米(特別栽培米)は環境に負担をかけないよう農薬や化学肥料の使用量を半分以下に減らし、農家の皆さんが大切に育てたお米です。登米市にあるみやぎ登米農業協同組合では、地域全体で環境保全米づくりに取り組むという、一見、不可能にも思われることを実現させ、今では管内の水稲作付面積のうち80%以上で環境保全米を作付しています。米が実る田んぼは水を通じて周囲の自然環境や田んぼ同士でつながっているため、特定の地域だけの「点」の取り組みではなく、市全体となる「面」で取り組むことで、初めて環境保全に繋がると考えるからです。やがてこの取り組みは宮城県全域に広がっていきましたが、いち早く取り組んだ登米市は環境保全米の「パイオニア」です。
登米市の和牛生産は全国で8位、東北随一を誇り、仙台牛をはじめ生産者が手塩にかけた肉牛がたくさん生産されています。この和牛のえさ等に利用されるのが、環境保全米の水田から生まれる稲わらです。そして市内に7カ所ある有機センターにおいて、和牛の排せつ物から有機質肥料を生産し、水田に堆肥として散布し還元しています。こうした耕畜連携の取り組みによる資源循環型農業が登米市全域で行われています。
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登米市産業経済部観光物産戦略課
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