当館の収蔵品の中から代表的な資料の一部を紹介します。
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唐箕(とうみ)

▼使われた時代:江戸時代~昭和時代中ごろ(約50年前ごろ)
風力を使ってお米とごみを分ける道具です。ハンドルを回して風をおこし、お米とゴミを分けます。からのついたお米(籾)を上から入れると、重いお米は下に落ちますが、ゴミや軽いお米は風に負けて違うところから出る仕組みになっています。

箕(み)

▼使われた時代:?~昭和40年代ごろ(約50年前ごろ)
お米などの選別や持ち運ぶときに使う道具でした。中に選別したいお米などをいれて、両手で持って上下にあおるように動かすと、風が起き、軽いゴミなどは外に飛び出し、重いお米などが中に残る仕組みでした。

万石通(まんごくどおし)

▼使われた時代:江戸時代~昭和時代
お米や麦の選別の道具でした。上からお米や麦を入れ、網目(あみめ)を通る間に小さいお米やくだけた粒は網目を通って下に落ちる仕組みでした。

千歯扱(せんばこき)

▼使われた時代:江戸時代~昭和時代
お米などの脱穀(だっこく)に使う道具です。脱穀は、刈り取って乾燥させた稲穂(いなほ)から籾(もみ)をこき落とす作業のことです。先をとがらせた長い歯を櫛(くし)のように並べてあり、その歯の間に穂先を通して使いました。明治時代末ころに足踏脱穀機(あしふみだっこくき)が登場すると、だんだんと使われなくなっていきました。

足踏脱穀機(あしふみだっこくき)

▼使われた時代:明治時代末ころ~昭和時代中ごろ(約100年~50年)
脱穀は、刈り取って乾燥させた稲穂(いなほ)から籾(もみ)をこき落とす作業のことです。足でペダルを踏むと針金の部分が回転し、そこに稲穂をあてて籾をとりました。お米が飛び散るので、注意が必要でした。

えぶり

▼使われた時代
お米の苗(なえ)を田んぼに植える前の土ならしに使われました。

鍬(くわ)

▼使われた時代:縄文時代~現代
田んぼや畑の土起しなど様々な場面で使われています。最初はすべて木でできていましたが、古墳時代には鉄の刃を付けたものもつくられるようになりました。平鍬(ひらくわ)、窓鍬(まどくわ)、三つ鍬(みつぐわ)などさまざまな種類があります。

鋤(すき)

▼使われた時代:弥生時代~昭和時代

スコップのように足で土の中にふみ込み、田んぼや畑を耕すのに使いました。もともとはすべて木でできていましたが、だんだんと鉄の刃がついたものが使われるようになっていきました。


犂(すき)

▼使われた時代:奈良時代~昭和30年代頃
                    (約60年前)

馬や牛に引かせて田畑を耕す道具です。この道具が広く使われるようになったのは、明治時代になってからで、さまざまな改良が行われました。

田植枠(たうえわく)

▼使われた時代:明治20年頃~昭和時代
田植えの時に、苗(なえ)を同じ間隔(かんかく)でまっすぐな列になるようにしるしをつける道具です。横に寝かせて回転させると地面にあとが付き、それに沿って苗を植えていました。

手押し除草機

使われた時代:明治時代末~昭和時代
水田の草取りに使われた道具です。この道具が発明されると、立ったまま草取りが行えるようになりました。田打車(たうちぐるま)とも言います。


ジャバラ

使われた時代:江戸時代~昭和時代
田んぼに水路から水を入れるのに使う道具です。手回し式のものと足踏み式のものがありました。写真は足踏み式のものです。

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