ホーム > 市政情報 > 農業・林業 > 農業 > 登米市伝統野菜について > 伝統野菜を探してみませんか
更新日:2021年9月1日
ここから本文です。
皆さんのまわりにも、まだ見つかっていない伝統野菜がひそかにつくられているのではないかと思っています。
それぞれの地域で、あらためて身の回りを探してみませんか。
もしかしたら、皆さんの家にもあるかもしれません。
わたしたちが普段食べている野菜の”種”は、誰が作っているのか、考えてみたことはありますか。
実は、今、お店で買える野菜のほとんどは、農家さんが毎年、自分で種を取って作っているのではなく、よそから買ってきた種なのです。
伝統野菜(在来野菜などいろいろな呼び名はあります。)は、昔ながらに、農家さんが、それぞれのお家で代々伝わってきた種で、今も作り続けられている野菜のことを言います。
《考えよう》
現在、農家さんが使う種はどこからきているのか考えてみましょう。
伝統野菜は、数百年の歴史を持つものもありますが、一度つくることを止めてしまうと、現代まで続くことはなかった、とても貴重なものです。
今、我々の目の前にある伝統野菜は、こうした困難を経て、現在まで続いてきたかけがえのないものであり、大事にしていかなければなりません。
このように、とても貴重な伝統野菜ですが、わたしたちがお店で買うことのできる野菜の多くは伝統野菜ではなく、都会で生活するたくさんの人々に届けやすいように種屋さんが品種改良したものになっています。
伝統野菜はだんだん作る人が少なくなってきているのです。
また、作っている農家さんのほとんどはお年寄りです。伝統野菜の行く末はとても心配な状況です。
《考えよう》
どうして、伝統野菜をつくる人が少なくなってきたのか、考えてみましょう。
お店で売っているほとんどの種は、同じ時期に収穫が揃うように、品種改良されています。
一方で、伝統野菜は同じ種であっても、生育のばらつきが大きく、収穫が揃うことはありませんが、同じ日に種を播いた野菜を、長い期間にわたって、収穫することができるなど、不揃いならではの魅力があります。
また、伝統野菜の多くは、その地域の風土に合わせて息づいてきたため、そこを離れてはうまく成長しないものも多く、各地域ごとに異なる特徴を持っています。(このようなことを”多様性”と言います。)
いろいろな特徴のある野菜が残っていること自体、素晴らしいことだと思いませんか。
《考えよう》
どうして、お店で売っているほとんどの種は同じ時期に収穫が揃うように品種改良されているのか、考えてみましょう。
これまでに登米市で見つかった伝統野菜は、若い農家さんが作っていたものはありませんでした。ひっそりと畑の片隅でつくられているものがほとんどです。
まず、野菜づくり名人のおじいさん、おばあさんを探しましょう。
特に、80歳以上のお年寄りが可能性が高いと思います。そうして、おじいさん、おばあさんからお話を聴くことからはじめましょう。
おじいさん、おばあさんをからお話をきくときにちょっとしたコツがあります。
それは、”伝統野菜はありますか”と聴かないことです。
なぜかというと、実際に、伝統野菜をつくっている人たちにとっては、昔から何十年も続けている、”当たり前のこと”であって、”自分が伝統野菜をつくっている”という自覚がないのです。
ですから、”地種でつくっている野菜はありませんか、”、”種取りしてませんか”、”地もの(野菜)はないですか”という感じで聴いてみましょう。
そして、もし、見つかったら、以下のようなことを聴いてみましょう。
・いつからつくっていますか。(種の由来)
・いつごろ種まきをして、収穫しますか。
・つくり方で難しいことはありますか。肥料はいつ、どれぐらいやりますか。
・おもな食べ方、料理の方法。
・種や野菜の写真を撮らせてもらったりするとよいでしょう。
伝統野菜を発見したときはとてもうれしく、感動します。ぜひ、皆さんも発見者になってほしいと願っています。
そして、もし、見つかったら、登米市役所の地域ビジネス支援課までご連絡をください。
皆さんからの連絡を待っています。
お問い合わせ
登米市産業経済部観光物産戦略課
〒987-0602 登米市中田町上沼字西桜場18番地
電話番号:0220-34-2759
ファクス番号:0220-34-2802
メールアドレス:kankobussan@city.tome.miyagi.jp