桐紋秋草蒔絵唐櫃

伝:種(香の前)所用 桃山時代(1617世紀) 

(佐沼亘理家寄贈資料 ※登米市指定文化財

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 種(香の前)が豊臣秀吉からの拝領品として、佐沼亘理家に伝来しました。

黒漆地に菊や萩、女郎花(おみなえし)、なでしこ、桔梗などの秋草と桐紋を平蒔絵や絵梨子地(えなしじ)などの技法で表した唐櫃(からびつ)です。もともとは六脚でしたが、現在は五脚となっています。

本資料の文様や技法は、桃山時代に流行した高台寺蒔絵と言われるものとなっています。なお、鐶金具(かんかなぐ)にも桐紋、隅金具には桐紋のほかに菊や龍胆(りんどう)が施されています。