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展示案内
 

企画展:「レリーフ展」

 廊下から入って左側の壁からCarlos Cruz-Diez、Ivan Contreras-Brunetは見る位置によって作品が違って見えてくる視覚芸術作品。
 正面の壁に、Max-Hermann Maglmann,Jean Carter,今回初公開となるZanello Sebastianの作品は左45度辺りから見ると赤い垂直線が見えてくる作品。
 Michael Warrenは、1992年(平成4年)みなみかたアート・フェスティバルで1ヶ月日本に滞在した造型作家、Robert.Saint-Cricq、Roger Bensassonの作品が並びます。
 右側の壁に以前、日本に来日し、みなみかたアート・フェスティバルのため2ヶ月間滞在したAsdrubal Colmenarezの作品も初公開、隣は女流作家のMaria Arvelaiz-Gordonの作品。
 廊下側の壁には、本来レリーフの作品ですが、展示方法が難しく、台座に展示しています。Stephane Cousot と Bogumila Strojina 共に初公開です。
 国籍別では、ヴェネズエラ、チリ、ドイツ、イギリス、フランス、アイルランド、ポーランドの作家たちです。
 佐藤達氏は1973年からCruz-Diez(92歳)やContreras(88歳)と出会い、今は両家と家族付き合いで、また、ColmenarezやWarrenは国際彫刻シンポジウムで一緒に行動している仲間、そして、彼がパリ大学で教鞭を取っていた16年間の中で、プロの芸術家として育った学生もいます。
 Cousotはモンペリエの大学の教授として造型作家としても活躍中。、Zanelloも教え子で現在は南仏に滞在し、フランスや外国で造型作家として活躍しています。


企画展:「小さな作品展」
 廊下から入って左の作品は初公開の Eva Gramatzkiの作品と既に展示されている Andreas Brandt の作品(共にドイツ人)、広い正面の壁の左側から今回初公開の F.Gard、既に展示されているRomano Zanotti, Silvano Bozzoloni の三氏がイタリア人、Classe Genevieve  Aurelie Nemours、Philippe Morissonがフランス人、右側の壁には Jean Leppien(ドイツ)と今回初公開の Jean Legros(フランス)作品2点を展示、廊下側の壁には、やはり今回初公開の Alain Salevor(フランス)の作品を展示致します。こちらの画家は国籍別ではドイツ3名、イタリア3名、フランス5名となっています。年代と国別で比較しても楽しい見方ができると思います。
 例えば、Jean Leppienはドイツのバウハウスでカンデンスキーの生徒で、卒業後、モホリ・ナギの助手を勤め、第二次世界大戦ではフランスに移り反ナチとしてフランスでレジスタンスと活躍しましたが、ユダヤ系の奥様と共に捕まり、死刑宣告されて死刑一週間後に、運よく終戦を迎え生き残った作家で、戦後はパリに住み芸術活動を為されていました。カンデンスキーの点線面等の論文のフランス訳を奥様はじめバウハウスの生徒たちで訳し、出版されています。ルピアン夫妻のおかげで、カンデンスキー夫人ともパリで佐藤達氏はお会いしているそうです。特にBozzoloni,Nemours,Leppienの三氏は、1972年から佐藤達にとって重要な役割と、応援を果たしてきた作家たちなのです。

 


 企画展:「Henri Patezのオマージュ展」

 
 今回は、昨年末に亡くなったHenri Patez(アンリ・パデス)氏のオマージュ展を開催しています。
 Henriは画家であり、また1970年代初めにパリで版画の出版社=edition Del Arco を創立しました。
 40年間、世界の一流作家の版画(シルクスクリーン)を制作・出版し、今は版画工房を田舎に移して息子のFrancois氏が継承していますが、昨年末、Henri氏は体調を崩し87歳でなくなられました。
 9年前、Henri氏から版画29点、アコーディオン式版画集21冊、合計50点を佐藤達氏のためにと Satoru Sato Art Museumに寄贈していただいております。(その後も、数点追加をお願いしてコレクションさせていただいています。)

 勿論、Henri氏の絵画作品も寄贈していただいていましたので、Henri氏を偲んで、デアルコ(Del Arco)コレクションの中から、Bozzolini,Julie Catherine,Morisson,H・Pateze の版画10点とガラスケースには、Bezie,Decock,Mahou,Pasquer,Patez,Pichette,Popet,Prosi,Stempfel,Xenakis,Zanottiなどの小さなアコーディオン式版画集21点、Sotoのオブジェ1点、合計32点が展示されています。






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