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今、私たちを取り巻く環境は、IT(情報通信技術)の飛躍的な革新を背景に、産業経済のみならず家庭生活に至るまで急速に情報化の波が押し寄せています。
情報化は少子高齢化、国際化、生活の高度化、多様な価値観への対応、環境問題など、さまざまな地域課題を解決する手段として、さらには市民と連携・協働による効率的・効果的な行政運営、情報の共有化による公平性・透明性の確保など、地方分権時代における行政推進の重要な手段としてこれまで以上に期待されています。
インターネットの利用人口
インターネット利用端末の種類

国においては、IT※1革命に対応するため平成13年1月に「IT基本法」を制定しました。その後、「2005年までに世界最先端のIT国家となる」ことを目指す「e-Japan戦略」がスタート、当初出遅れが心配されたブロードバンド化※2は、インフラ※3整備が予想を上回る速さで進展し、現状では、世界で最も低廉かつ高速なブロードバンド環境が実現したと言われています。
地方自治体には、平成12年8月に、「IT革命に対応した地方公共団体における情報化施策等の推進に関する指針」が自治省(現総務省)から示されIT革命に対応した情報化施策の推進が要請されています。
このようなブロードバンド化の進展を踏まえ、平成15年7月には、国のIT戦略本部においてe-Japan戦略の見直しが行われました。この見直しでは、戦略の重点を、従来のインフラ整備からIT利活用促進に大きく転換させるとともに、ユビキタスネットワーク※4の形成を新しいIT社会基盤整備の目標像として位置付けています。
これを受けて総務省では、「いつでも、どこでも、何でも、だれでも」ネットワークにつながり、情報の自在なやりとりを行うことができるユビキタスネット(u-Japan)を、平成22年を目途として実現すべく、その将来像を提示するとともにその実現のために必要となる政策を「u-Japan政策」として取りまとめました。
u-Japanとは、社会のさまざまな課題がICT※5によって解決された2010年のわが国の姿を指します。その理念は、「ユビキタス(あらゆる人やモノが結びつく)」、「ユニバーサル(高齢者等でも簡単に利用できる)」、「ユーザー中心(利用者の視点が融けこむ)」、「ユニーク(個性ある活力が湧き上がる)」の四つからなりますが、その中心となるのは「ユビキタス」であり、「人と人」だけでなく「人とモノ」、「モノとモノ」のコミュニケーションが簡単になされるところが特徴です。

宮城県では、地域情報化施策として平成10年3月に「高度情報通信県みやぎ推進計画」を策定しました。この計画では、「日本一の福祉先進県づくり」、「個性と誇りに満ちた地域の創造と県土の均衡ある発展」、「変革に挑戦する産業経済の活性化」などの施策方針のもと、活力ある自立した豊かなみやぎの地域社会を実現するため、生活者の視点、地域の視点に立ち、地域の抱えている課題や地域特性を踏まえながら、宮城県における2010年までの地域情報化施策の基本的方向を示しています。
その後全国的に見て遅れている情報通信関連産業の育成や産業経済活動、社会生活における情報通信技術の活用を図るため、平成13年8月、「みやぎマルチメディア・コンプレックス構想」を策定し、ブロードバンド時代に対応した情報通信インフラ等の集積を促進するとともに、構想を推進する宮城県高度情報化推進協議会が設立され、産・学・官・民が一体となってみやぎの高度情報化を推進してきました。
さらに、情報通信技術の飛躍的発展とインターネットに代表される情報通信ネットワークの急速な普及による社会・経済構造の変革に対応するため、平成13年1月に宮城県高度情報化戦略推進本部(IT戦略推進本部)が設置され、平成13年12月に「宮城県IT戦略推進計画」、平成16年3月には計画の重点をIT基盤整備から利活用に移した「宮城県IT戦略推進計画2 」を策定し、県民のだれもが情報通信技術を活用し創造・発信できる地域社会、情報通信技術による活力豊かな地域経済の創出を目指して、ITを活用した様々な施策を進めてきました。
平成18年11月に策定された「宮城県IT推進計画」は、「宮城県IT戦略推進計画2 」の計画期間満了を受け、ITを取り巻く様々な動きや急速に進展する高度情報通信ネットワーク社会に対応するとともに、「(仮称)みやぎの将来ビジョン」の着実な実行を支える計画として位置づけられており、宮城県のIT施策推進のための新たな行動計画となるものです。
宮城県IT推進計画の計画概要図

本市は、東部に北上高地に属する山間地帯があり、その西側には広大平坦で肥沃な登米耕土が広がっています。主に北上川流域や国道沿いの平地、山間部の傾斜地に市街地や集落が分散して立地しています。
こうした地勢により、中央にある北上川を境にして東部を中山間地域、西部を平坦地域とすれば中山間地域は地理的な事情等のため、携帯電話の不通地域、テレビ難視聴地域等、受信感度が低い地域が多く存在しています。
また、市全体のブロードバンドの状況は、迫町域の一部で光ファイバーサービスの提供エリアとなっていますが、その他の地域においては、ADSLでのブロードバンド提供エリアのほか、ISDNでなければ通信ができない地域もあり、地域格差の是正に取り組む必要があります。
登米市の地理状況

※1 IT: Information Technology【情報技術】の略。コンピュータやデータ通信に関する技術を総称的に表す語。
※2 ブロードバンド:高速な通信回線によって提供される大容量のデータ通信可能なサービス。光ファイバーなどの有線通信や無線通信を用いて実現される500kbps以上の通信回線。
※3 インフラ:一般的には上下水道や道路などの社会基盤のこと。情報技術の世界では、システムや事業を有効に機能させるために基盤として必要となる設備や制度などのこと。
※4 ユビキタスネットワーク:「いつでも、どこでも、何でも、だれでも」アクセスが可能なネットワーク環境のこと。
※5ICT: 情報(information)や通信(communication)に関する技術(Technology)の総称。