3 地域の自立について
人材育成
地域の知恵と力を持ち寄り、目標を設定し、心を一つに束ね、自らの意志と力で立っていく「地域の自立」を推進していくためには、人材育成と個人の力を組織力に変えていく仕組みづくりが必要であると考えます。
地域の人材や地域内ネットワークを駆使し、地域の潜在能力を発揮できるステージをつくり、その潜在力を開花させる取り組みを、協働のまちづくりの中で進めていきます。
また、市の組織における「人づくり」については、社会経済情勢や市民ニーズを的確に捉え、いかに政策へ結び付けていくかという「気づき」、そして行動に移していく「実践力」を持った人材育成の継続が必要と考えています。
さらに、これまでの職場内・職場外研修に加え、22年度の取り組みとして、登米市農畜産物等の豊富な食材を活用した新たなフードビジネスを展開し、食産業の振興を図るため、宮城大学大学院へ職員を派遣します。
協働
次に、協働のまちづくりについて申し上げます。
私たちは、先人が守り育ててきた歴史や文化、地域特性を受け継ぎ、そして次代に引き継ぐ役割を担っています。
地域に最も精通している地域住民の皆さんの知恵と力を、まちづくりに生かすステージをつくることで、地域の力が結集されていくものと考えています。
そのため、「地域課題解決に向けた取組み」や「地域の人や素材を生かした個性ある事業」、そして「地域の伝統・文化の継承や団体の連携や協働」など、地域に根ざした活動を支援する「協働のまちづくり地域交付金」を新たに設けます。
「地域のことは、地域で話し合い、責任を持ち実践する」という地域内分権の基本的な考え方に基づき、地域住民の皆さんが主体となって、その力を存分に発揮していただくステージになるのではないかと考えています。
登米市の主要施策に掲げる「協働」が目指すまちの姿は、自治の実現であります。そのためには、市役所だけではなく、議会や市民・NPOの皆さんがそれぞれの力を存分に発揮して、住みよいまちを創っていくためのルールや仕組みづくりが大切です。
市民が主体的にまちづくりに参加できるよう、参加機会の保障と市民と行政が持っている知識や技術などを集めながら、まちづくりの基本となる(仮称)登米市まちづくり基本条例の制定に取り組みます。
このような実践活動を通して、地域の皆さん一人ひとりの自立が図られていくものと考えております。
男女共同参画
次に、男女共同参画については、すべての市民の人権が確保され、次世代の担い手の皆さんが住み続けたいと思える登米市を目指し、平成23年4月施行を目標に、市民と共に「(仮称)登米市男女共同参画条例」の策定を進めるとともに、タウンミーティングやフォーラムを開催します。
地域の人材の力を結集し、組織力に高め、地域力へとつなげる仕組みを、協働事業や男女共同参画事業により形成していきたいと考えます。
教育
次に、地域の未来を担う人材育成である教育について申し上げます。
教育の基本方針は「学力の向上」、「公民館の自主管理、自主運営」、「総合型地域スポーツクラブの拡充」を3つの柱とし、具体な数値目標を設定し、その結果を開示しながら教育行政の進展に取り組みます。
「自立のための支援」を基本理念に、幼稚園においては、小学校との交流を図りながら、生活習慣や望ましい人間関係の基礎を育んでいきます。
小・中学校においては、学力の向上を最優先に掲げ、学校と家庭での学習を着実に結びつける「登米っ子学習」の拡充を図り、習熟度別学習により、個に応じた学習を取り入れていきます。
義務教育の9年間を一つのスパンとしてとらえ、一貫した教育を行っていくことが重要であることから、22年度から新田小・中学校において一人校長制を導入し、小・中の連続性のある教育に取り組みます。
また、放課後児童の安全・安心な居場所の確保のため、地域の皆さんの協力を得て、米山、豊里、石越の3町域に放課後子ども教室の開設を拡大します。
社会教育については、公民館の指定管理者制度導入を拡充し、制度導入に伴う支援策の一つとして、市民の皆さんに学びの機会を気軽に楽しんでいただく教育出前講座へ講師を派遣するほか、青少年海外派遣事業を実施し、国際感覚豊かな青少年の育成に努めます。
スポーツ振興については、すべての町域に総合型地域スポーツクラブの設立を目指し、市民の健康づくりと生涯スポーツの推進を図ります。
文化芸術の振興については、多くの市民の参画をいただきながら、佐藤達企画展、高倉勝子美術館企画展、歴史博物館企画展を開催します。
特に、石ノ森章太郎ふるさと記念館が開館して10周年を迎えることから、年間を通じた記念事業を行うとともに、多様な芸術に市民が触れあう機会として「登米アートトリエンナーレ2010」の開催を支援します。