主要施策(平成19年2月)
5.豊かな心と個性を育む「ふれあい」のまちづくり
幼児・学校教育
幼児・学校教育について申し上げます。
幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要な時期であることから、豊かな人間性の基礎を育むため、適正な学級規模を確保し、心のふれあいを基本とした「生きる力」の基礎を養うとともに、非常勤職員の配置により個性に応じた指導の充実を図ってまいります。
学校教育における教育方針は、「生きる力を育む活気あふれる学校教育」であり、小・中学校教育は生涯にわたる人間形成の基礎を培う観点から、児童・生徒に、「確かな学力」、「豊かな人間性」、「健康や体力」など「生きる力」を育むことを目指してまいります。
一方、本市の現況は、少子高齢化の進行などによる人口の減少に伴う児童・生徒数の減少が著しく、小・中学校の小規模化が進んでおります。
学校の小規模化は、学校の活力の維持や学習効果などの面で十分な学習環境の確保が困難になり、「生きる力を育む活気あふれる学校教育の充実」を難しくしております。特に、一定の学習集団の形成が難しい状況は、人間形成に欠かすことのできない社会性の育成という点で大きな問題を含んでおります。
このため、登米市学校統合実施計画に基づき、望ましい学級編制を実現するため、小規模化した学校の中でも児童数が極めて少なく複式学級の編制を余儀なくされている小学校や、児童数が100人を下回り小規模化の著しい小学校の統合を推進してまいります。
しかし、学校統合の実施に当たっては、児童・生徒の親近感醸成に向けて交流事業や交流学習を推進しながら、不安感の解消に配慮していくとともに、保護者や地域の理解を得ながら進めてまいります。さらに、小学校と同じような課題を抱える小規模化の著しい幼稚園の統合についても、進めていかなければならないものと考えております。
また、「確かな学力」を育成するため、引続き市独自の標準学力検査を実施し、指導の工夫改善に努め、学力の向上を目指してまいります。
このほか、小中学校における特色ある学校づくりを推進し、併せて教職員の指導力向上のため、教育研究所を中心とした研修内容の充実を図るとともに、安全・安心な学校生活を送るための相談事業の拠点として活用を図ってまいります。
また、特別教育支援の充実や学習の個別的な指導体制を充実させるため、指導にあたる非常勤職員の配置を進めるとともに、スクールカウンセラー及び心の相談員等を配置し、心のケアの充実を図ってまいります。
教育環境の整備につきましては、新田第一小学校及び新田第二小学校の統合校舎について、新田中学校の隣接地に新校舎を建設するとともに、老朽化の著しい北方小学校及び新田中学校校舎の大規模改修に向け、実施設計と柳津小学校の危険校舎等の解体工事を行い、安全・安心な施設環境の確保を図ってまいります。
生涯学習・スポーツ等
次に、生涯学習・スポーツ等について申し上げます。
生涯学習の推進につきましては、「登米市生涯学習推進計画」に基づき、市民一人ひとりが学習・文化・スポーツ活動に親しみ、豊かな市民の交流が育まれるよう、少年から高齢者まで各ライフステージに沿った事業を実施してまいります。
地域全体で子どもたちを育む体制づくりにつきましては、「子ども待機スペース交流活動事業」、「地域子ども教室事業」、「起業教育事業」を実施するとともに、子どもたちと地域住民との交流活動を積極的に推進するために「(仮称)放課後子どもプラン運営委員会」を設置し、福祉事務所との連携強化のもと、計画づくりに着手してまいります。
中田生涯学習センターの開設にあたりましては、市民が優れた芸術文化に触れる機会と、学習活動を発表する機会の提供を行い、「鑑賞と創作」による芸術・文化施設として交流活動を進めてまいります。
生涯学習施設の整備につきましては、豊里複合施設の建設や図書館の利活用を推進するため、図書システムのネットワーク構築を行うとともに、公民館等の施設の耐震診断を実施してまいります。
視聴覚センターにおきましては、研修機器の更新を行い、情報化社会に対応し得る人材を育成するためのマルチメディア研修の強化を図ってまいります。
市民と行政の協働体制を確立するためには、「公民館」を地区住民の自主的な学びや地域づくりの活動拠点となる施設として捉え、地域住民に対する説明会や学習会を実施しながら指定管理者制度導入を検討してまいります。
次に、スポーツ活動の推進につきましては、平成17年度に策定した「登米市スポーツ振興計画」を基本に、継続してスポーツに親しむスポーツライフの実現を目指してまいります。
まず、地域において、子どもから高齢者まで様々なスポーツを愛好する人々が参加できる「総合型地域スポーツクラブ」の創設支援や、支えるスポーツを支援するため「スポーツボランティア」の育成に、積極的に取り組んでまいります。
また、個性ある地域スポーツクラブを発展させる意味から、登米市体育協会、登米市スポーツ少年団本部などの社会体育団体の育成や活動支援に努め、これらのスポーツ団体が共催する「第2回登米市スポーツまつり」を開催いたします。
さらに、2,000m、8レーンを有する日本一のボート場で全国のオアズマンが競い合う「河北レガッタ」、名高い歴史や伝統を有する登米市登米町の日本陸連公認コースで2,000名を超えるランナーが心地よい汗を流し交流する「カッパハーフマラソン」、柔道界を代表する山下泰裕氏の名を冠にした日本に唯一の大会で、心身の鍛練と健全育成を目的とした「山下旗柔道大会」をより一層充実し、競技者間の交流や技術交流を含め、地域間交流や観光交流に繋げるよう進めてまいります。
施設整備につきましては、中規模なテニス大会にも対応できる施設として「東和総合運動公園テニスコート」の拡張整備を進めてまいります。
また、登米市スポーツ振興審議会委員による体育施設整備に伴う研修等を行い、市民が安全で快適にスポーツを楽しめるよう市内公共スポーツ施設の有効利用の促進に努めてまいります。
次に、青少年の健全育成につきましては、関係機関が一体となって取り組むとともに、ヤングセミナー事業の開催や、青年体育大会、青年文化祭などの青年活動を積極的に支援し、青少年が社会の変化に主体的に対応できる資質と意欲を持ち、たくましく思いやりのある人間を育む事業の充実、環境づくりを図ってまいります。
また、「青少年のための登米市民会議」の活動を強化し、「少年の主張登米地区大会」、「登米地区青少年健全育成推進のつどい」等の事業を実施し、市民総参加による青少年健全育成の機運を高めてまいります。
次に、国内外の交流事業につきましては、平成18年度に策定した「登米市国内外交流推進計画」を基本に、継続的かつ積極的に事業を進めてまいります。国内交流におきましては、北上川流域市町村連携事業やホタルサミットなどを継続して実施するとともに、郷土出身者による在京団体との懇談会を引き続き実施してまいります。国際交流におきましては、姉妹都市との交流を基礎とし、より活発な相互交流事業を進めてまいります。
また、登米市国際交流協会等の市民活動による関係機関と連携し、国際化推進事業の強化と在住外国人への生活環境整備などを進めてまいります。
青少年を対象とした国際交流推進につきましては、次代を担う国際感覚豊かな青少年を育成するため、姉妹都市締結いたしましたアメリカ、カナダにオーストラリア・ドイツを加えた4カ国に派遣し、異文化を理解し、変化する国際情勢に対応できる青少年の育成を図ってまいります。
また、市内小中学校に英語科の指導助手として、11名の外国青年を各学校に配置し、国際理解の推進を図ります。
文化・芸術
次に、文化・芸術活動について申し上げます。
地域に根ざした個性豊かな文化の創造を目指し、市民の文化芸術活動の活性化を図るため、登米市文化協会と連携し、「登米市民文化祭」の開催を支援してまいります。
また、市民に優れた文化芸術を鑑賞する機会を提供するため、中田生涯学習センターに本市出身の造形作家である佐藤達氏や、ヨーロッパで活躍されている多くの作家から寄贈された現代美術作品の展示を行うとともに、文化や歴史の伝承を図る市民ギャラリーを開設します。
先人の残した文化遺産を後世に伝えていくために、文化財の保護に努め、文化財愛護思想の高揚を図ってまいります。
博物館など展示施設においては、歴史資料の収集や保管、展示、教育、普及活動を行い、市民が郷土の歴史に触れる機会、学ぶ機会を提供してまいります。