市長記者会見
平成21年1月29日(木曜日)、午後4時~
迫公民館1階研修室
平成21年度登米市各種会計当初予算の概要
それでは、平成21年度登米市各種会計当初予算の概要について説明をさせていただきます。
まず、景気後退に伴い地方税収入や地方交付税の原資となる国税収入が急激に落ち込む中で、社会保障関係経費の自然増や公債費が高い水準で推移すること等、国・地方ともに財政状況が厳しい状況にあることは記者各位には既に充分にご周知の内容であり、敢えて触れずに省略いたします。平成21年度地方財政対策においては、安定的な財政運営に必要な地方交付税及び一般財源の総額の確保を基本として、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」等に沿って、給与関係経費の抑制や地方単独事業費の抑制を求めている一方、「生活防衛のための緊急対策」を踏まえ、雇用創出等のため地方交付税が増額計上されましたが、地方交付税の動向が本市予算へ大きく影響するものであり、注視しなければならない状況にあることをまずは申し上げておきたいと思います。
歳入面では、地方財政計画における地方交付税の水準が2.7%増、臨時財政対策債も81.7%増となっているものの、経済状況を反映した法人税の減や評価替えによる固定資産税の減が見込まれ、増加分をそのまま見込めない状況にあること、更には、国庫支出金や県支出金が抑制基調にあることなど、歳入面においては引き続き明るい材料が見えない状況下にあります。
一方、歳出面においては、広域4事業や教育施設をはじめとする早急に整備しなければならない事業の実施などによる公債費の割合が高いこと、障害者自立支援法に基づく給付費などの扶助費が増加していること、地域における医療機能を確保するための市立病院改革プランに基づいた繰出などにより、これまでにも増した厳しい予算編成はもちろん、これまで以上に効率的な財政運営が求められる状況下にあります。
予算編成方針
このような状況を踏まえ、平成21年度の当初予算編成にあたっては、経常経費の徹底した削減のもと政策経費の確保に努めるべく、一般行政経費は平成20年度同様に枠配分方式の予算編成手法とし、一般行政経費の削減をこれまで以上に行うと共に、その他の経費についても、経費一件一件についての徹底した見直しとゼロベースからの積み上げ、更には、施策の効果や市民の目線に立った事業の厳選などを行い、真に必要な事業に重点的に配分する予算編成に努めたところであります。
なお、平成21年度は改選年度であるため、当初予算は、義務的経費をはじめとする経常的な経費や継続的な事業を中心に予算編成したところであります。
各種会計当初予算の概要
以下、各種会計当初予算の概要について、一般会計の内容を主に資料に基づきご説明申し上げます。
各種会計の当初予算については、資料1ページの「各種会計予算総括表」に取りまとめておりますが、登米市総合計画実施計画等との総合調整や予算編成方針に基づいた予算調製を行い、平成21年度一般会計の当初予算総額を384億4,473万円(対前年度比7.5%減)、国民健康保険特別会計など7特別会計の予算総額を224億6,587万円(対前年度比6.3%減)、病院など3公営企業会計の予算総額を125億8,142万円(対前年度比4.1%減)、全会計を合わせた平成21年度登米市当初予算総額を734億9,202万円(対前年度比6.6%減)としております。
歳入の状況
一般会計における歳入状況については、資料2ページの「歳入予算款別集計表」に取りまとめておりますが、まず「1款 市税」については、平成20年度の収入見込額を基に景気の動向や固定資産の評価替えなどを反映し69億8,011万円(対前年度比0.0%増)を計上しております。「9款 地方交付税」については、平成21年度地方財政計画の動向から地域雇用創出推進費を見込み173億1,000万円(対前年比1.6%増)を計上しております。「17款 繰入金」は、8億2,629万円(対前年度比53.2%減)で、財政調整基金から5億6千万円、ふるさと基金と地域福祉基金などから2億6,629万円の繰入を計上しております。「20款 市債」については、50億7,730万円(対前年度比27.8%減)で前年度より19億5,220万円の減としておりますが、これは、合併の契機となりました広域4事業がほぼ終了したことと新規事業を計上しないことによるものであり、このうち臨時財政対策債18億7,850万円(対前年比49.4%)、合併特例債13億6,910万円、過疎債10億6,150万円など、財源補てんのある有利な起債を活用することとしています。さらに、借換債や水道出資債などを活用し、公債費償還の平準化・軽減化等に努めながら、登米市の一体感醸成のための社会資本整備充実を図ってまいります。
なお、平成21年度当初における地方債残高は、一般会計で約525億円、特別会計で約345億円、企業会計で約191億円、総額で約1,061億円が見込まれ、平成21年度中の一般会計における借入と償還の見込みから、一般会計の平成21年度末起債残高は約526億円とほぼ横ばいと見込んでおります。
歳出の状況
次に一般会計における歳出の状況ですが、資料3ページの「性質別構成比(歳出)」に取りまとめしております。まず、人件費、扶助費及び公債費の義務的経費については、人件費と公債費が減少したものの、障害者自立支援法に基づく給付費などの扶助費が増加し197億9,139万円(対前年度比0.9%の減)で、全体の50%以上を占めています。物件費、維持補修費及び補助費等の消費的経費については、枠配分方式の予算編成手法により、経常的な経費は減っているものの、物件費は選挙費の増、補助費については、市立病院改革プランに基づいた病院事業への負担金約4億5千万円、後期高齢者医療広域連合への負担金約8千万円、市民税還付金7千万円などが増加し、消費的経費全体で95億6,878万円(対前年度比5.8%増)となっています。
投資的経費については、前年度より約32億円程度少ない45億1,929万円(対前年度比41.8%減)を計上していますが、当初予算では新規事業を除いたこともあり、単独事業は、登米市斎場建設事業ときたかみ園建設事業の完了、更には、道路新設改良事業などの減により約19億円少ない13億8,929万円(対前年度比57.4%の減)、補助事業費は、汚泥再生共同処理センター整備事業、教育施設整備事業や道路新設改良事業などの減により約13億円少ない27億3,232千円(対前年比32.2%の減)となっています。
投資及び出資金については、前年度より1億6,337万円増加し、そのうち、市立病院改革プランに基づいた病院事業への出資金増が約1億1,687万円で、病院事業へは前掲の負担金と合わせて5億6,855万円の増となっています。
また、貸付金については、中小企業振興資金融資枠の拡大により、5,000万円の増となっています。
財政指標
項目 |
H20 |
H21 |
比較 |
経常収支比率 |
94.5 % |
91.9 % |
△2.6 % |
公債費比率 |
13.2 % |
12.3 % |
△0.9 % |
平成21年度主要事業等一覧
(単位:千円)
| 区分 |
事業等名 |
事業内容 |
予算額 |
| 人と自然が共生する「うるおい」のあるまちづくり |
| |
水辺プラザ整備事業 |
水辺環境の保全と土木遺産としての歴史的建造物の保全と環境教育の場の創造 |
30,400 |
| 拡 |
ごみ減量化・資源リサイクルの推進 |
プラスチック製キャップ(ペットボトル等のフタ)を資源ごみとして追加し、計12品目の資源を回収 |
- |
| |
汚泥再生共同処理センター整備事業 |
広域4事業の一つで、平成21年度までの3ヶ年の継続事業で整備 |
752,679 |
| 大地の恵みと人の技を生かした「活力」のあるまちづくり |
| |
農業生産1日1億円創出事業 |
登米市の農業産出額の目標を365億円、1日1億円とし、以下の総合的な生産対策と積極的な販売戦略を展開 |
973,772 |
| |
(1)人材育成確保対策事業 |
意欲と能力のある新規就農者や各種農業研修への支援を行い、地域農業の核となり効率的で安定的な農業経営体となる担い手の育成・確保 |
(2,690) |
| |
(2)水田作総合支援対策事業 |
生産調整及び水田農業構造改革を円滑に推進するため、機械・施設の整備や産地づくりなどの取り組みを支援 |
(35,345) |
| 拡 |
(3)園芸支援対策事業 |
園芸作物の生産に係る機械・施設の整備や青果物の価格安定などの支援 |
(155,741) |
| 拡 |
(4)畜産支援対策事業 |
畜産経営における飼養頭数の維持、規模拡大に向けた素牛導入等の支援。また、草地造成や畜舎整備、担い手の育成などを支援(畜産担い手育成総合整備事業) |
(373,468) |
| |
(5)特用林産支援対策事業 |
特用林産物の生産に係る機械・施設の整備や生産資材等の導入支援 |
(916) |
| |
(6)総合支援対策事業 |
農業生産の効率化と農業経営の安定に向け、農業農村整備や環境保全等の生産条件の整備、地産地消やブランド認証の推進などを総合的に実施 |
(405,612) |
| |
農地・水・環境保全向上対策事業 |
地域ぐるみでの農業・農村の持続的発展と多面的機能の発揮を目指した取組みを実施(営農活動支援:水稲分85ha増) |
134,886 |
| |
ビジネスチャンス支援事業 |
活力ある地域づくりを推進するため、市民が主体的に地域資源を活かした新たな事業を起こす場合の支援 |
10,000 |
| |
広域観光の推進 |
伊達な観光推進協議会やポストDC事業等広域的な連携を図り、観光のPRに努め市内への観光客の誘客を推進 |
1,500 |
| 拡 |
中小企業振興資金の融資総枠の拡大及び融資限度額の拡大 |
市内中小企業の事業拡大等の資金需要に対処するため、中小企業振興資金の融資総枠を拡大
(H19:20億円→H20:21億8千万円→H21:26億9千万円) |
269,000 |
| |
商店街にぎわいづくり戦略事業費補助金 |
地域の中小小売商業の振興及び商店街の活性化を目的として実施する「商店街にぎわいづくり戦略事業(ハード事業)」に対し補助 |
21,667 |
| 拡 |
物産ステップアップ事業 |
登米市物産のPR、販路拡大、研究開発の各事業を関係機関と連携を図りながら、農商工連携の中で一体的に推進 |
8,640 |
| 安全に安心して暮らせる「やすらぎ」のあるまちづくり |
| 拡 |
病院事業繰出金 |
地域において必要な医療機能を確保するため、登米市立病院改革プラン実現に向けた一般会計からの繰出し |
1,435,521 |
| |
地震対策費 |
地震災害に備え、一般住宅の耐震診断・耐震改修工事並びに危険ブロック塀の除去工事に対する助成 |
8,330 |
| 拡 |
地域ふれあいコミュニティ事業 |
地域における福祉力の向上を目指し、住民一人ひとりが地域において支えあい支援する体制をつくるため、地域住民の主体的な参加により実施する地域ふれあいコミュニテイ事業を支援(実施地区を50→100地区に拡大) |
5,000 |
| 拡 |
学童クラブ開設事業 |
現在、市内15施設で学童クラブを運営。4月から統合される米山東小学校に学童クラブを新設
(米山東児童クラブ新設(定員20名増)+定員見直し(30名増)=50名増) |
3,830 |
| |
特定健康診査受診料支援事業 |
健康管理の積極的推進のため、国保被保険者及び被用者保険に係る被扶養者の40~74歳までの市民を対象に、個人負担分(3割以内)を市が支援 |
19,953 |
| |
肺炎球菌予防接種事業 |
高齢者の健康維持増進のため、肺炎球菌ワクチン予防接種費の一部を助成
・75歳以上の方などを対象 |
2,070 |
| 拡 |
低年齢児保育施設助成事業 |
認可外保育所への低年齢児保育の補助は従来3歳未満児を対象としていたが、4歳児未満児まで拡大(対象者:536名増) |
20,055 |
| 拡 |
食の自立支援事業
(配食サービス事業) |
調理が困難な独居高齢者等に対し、栄養バランスの取れた食事を配達提供
1回実施地区(8地区)→2回実施へ |
13,300 |
| 拡 |
出産育児一時金支給事業
[国民健康保険特別会計] |
出産育児一時金の引き上げ
・平成20年度当初→35万円
・平成21年度当初→38万円 |
51,300 |
| 拡 |
介護・訓練等給付事業 |
障害者自立支援法に基づく介護・機能訓練等の給付
(介護施設の新体系移行による増) |
796,757 |
| 拡 |
地域活動支援センター事業 |
通所利用する障害者の方に創作的活動や生産活動の機会を提供するとともに、一般社会との交流を進める事業を実施(6作業所) |
28,920 |
| |
9.1総合防災訓練 |
大地震の災害発生時において防災関係機関・各種団体及び地域住民が一体となり迅速かつ的確な災害応急活動が実施できるよう宮城県と共催で防災訓練を実施 |
3,500 |
| 便利で快適に暮らせる「ゆとり」のあるまちづくり |
| |
交通対策事業
(市民バス等運行事業) |
市内公共交通として、市民バス、住民バスにより市民の移動手段を確保。市民バスは、市内中心部と各町総合支所、市立病院、高等学校、JR駅などを結び、住民バスは、スクールバスの空き時間を活用して、主に旧町域内を運行 |
118,489 |
| |
乗合タクシー運行事業 |
地域の生活に必要な交通の確保並びに地域の活性化を図るため、地域住民と協働による乗合タクシー自主運行経費に係る補助 |
1,980 |
| |
公営住宅個別改善事業 |
市営住宅294戸へ火災警報器を設置し、防災上の安全を充実 |
9,990 |
| |
道路新設改良事業 |
地域経済振興と雇用対策を図るため、生活環境基盤の整備路線である継続51路線の市道整備事業 |
1,714,800 |
| |
都市計画策定事業 |
市街地の適正な誘導と自然環境の保全に向けた、都市計画区域の再編と用途地域の見直し |
1,754 |
| |
景観計画策定事業 |
本市地域の特性にふさわしい景観形成の基本的な計画を策定 |
3,971 |
| 拡 |
日根牛地区総合整備事業 |
北上川治水事業及び国県道改良事業による移転者のための宅地造成 |
449,225 |
| 豊かな心と個性を育む「ふれあい」のまちづくり |
| |
中田中学校校舎大規模改造事業 |
老朽化が著しい校舎の建物内外部、電気設備、機械設備及び自転車置場を改修 |
200,000 |
| |
津山中学校校舎・屋体大規模改造事業 |
主に校舎の老朽化した電気設備、機械設備及び建物内部を改修 |
43,300 |
| |
青少年海外派遣事業 |
国際感覚豊かな青少年育成を目的に、アメリカ、カナダ、オーストラリア及びドイツに各10名を派遣 |
11,691 |
| 拡 |
放課後子ども教室 |
放課後の子ども達の安全な居場所確保のため地域住民の参画を得て放課後の児童対策を実施 |
3,149 |
| |
学校支援地域本部事業 |
学校業務の一部を地域が支えるシステムを構築するための、学校と地域の結びつきを深めるための事業の実施 |
1,749 |
| |
佐藤達ミュージアム企画展 |
佐藤達氏より寄贈された氏作品及び友人、知人作家の作品を展示し、市民に広く鑑賞する機会を提供 |
2,708 |
| |
豊里複合施設整備事業 |
生涯学習環境の整備を図るため、老朽化が著しい豊里公民館及び豊里体育センターの建て替え |
251,295 |
| 拡 |
総合型地域スポーツクラブ育成事業 |
生涯スポーツ推進のため、既設の5つの総合型地域スポーツクラブの活動費を補助
(4団体→5団体) |
17,500 |
| 拡 |
指導者及びボランティア人材バンク推進事業 |
既存のスポーツボランティアに加え、体育指導委員やスポーツ少年団指導者等の中から希望者を募りイベント等への参画を奨励 |
38 |
| 拡 |
公共スポーツ施設等活性化事業 |
市内の総合体育館や体育施設を情報発信拠点とし地域スポーツクラブの活動などの事業を支援 |
1,530 |
| 拡 |
競技スポーツの競技力向上に向けた環境の整備 |
登米市体育協会や登米市スポーツ少年団と連携を図り、伝統あるスポーツ大会の充実を図り競技スポーツを推進 |
36,789 |
| 市民の創造力を生かした「協働」のまちづくり |
| 拡 |
協働のまちづくり事業 |
「(仮称)協働のまちづくり推進条例」制定に向けた取組や「市民が創る地域のまちづくり計画」の策定支援並びに市民活動中間支援組織や地域次世代リーダーの育成に関する事業等 |
4,895 |
| |
地域協働まちづくり事業 |
地域資源の活用や地域課題の解決に向け、市民と行政が共に考え協力しながら事業を展開。市内4地域において、地域福祉・環境・防災・観光をテーマにした市民提案事業に係る補助 |
1,624 |
| 拡 |
男女共同参画社会づくり推進事業 |
「(仮称)男女共同参画条例」の制定に向けた取組並びに新しい時代の生き方として調和の取れた生活(ワークライフバランス)の実現に向けた意識啓発事業等 |
738 |
| その他 |
| 拡 |
外国語版ホームページの運営 |
ホームページの内容をそのまま自動翻訳(英語、中国語、韓国語)できるシステムを導入し、市内外の外国人に対し、必要とされる市政情報等をリアルタイムに提供 |
559 |
拡:拡充事業